少し前にご相談があったときのサンプルです。
大まかに算出したところの例をご紹介します。
イタリア本国
1973年
個人所有
15.000€
程度はそれなりといったところでしょう。
日本に来てから色々とひと通り手をかけてあげる前提でしたら問題ないと思います。
ただ、輸送費やその他諸々を計算してココへ届くところまでで、トータルでおおよそ500万円くらいになりまして、そこからスタートということになりますので、なかなかのハードルですね。
何を言いたいかというと、そういう時代だということです。
国内の200〜300万円くらいの中古車もベース車のようなものですし、その場合エンジンからきちんと機関的な部分をやり直すにあたって必要な予算を300程度として、ボディーやカスタム関係はまた別の話しです。
となるとこういった本国の最初期モデルは日本には無い車なので、やり甲斐は見い出せますね。通称ナナサン。72年の暮れにデビューなので、ナナニイというものはほとんど存在しないかなり希少なもの。
日本へは正規輸入が74年からですが、これはアメリカデビューが74年であるからで、アメリカ経由のアメリカ仕様です。
日本では最初期となる74年を通称ナナヨンと日本独自に呼んでいますが、マニアなイタリア人達は最初期モデルとはアメリカへいく前の73年までだそうです。
本国では74年までは同じボディー。75年は過渡期のようなところがありますが、輸入する場合はキャタライザー無しの75年までが良いと思います。
76年からはガス検が必要になりますので、やはりこういう最初期モデルでないとあまり意味が無いかもしれません。
長く生産された車なので国内でも常に売り物は少しありますが、負の遺産を引き継ぐ覚悟は必要でしょう。というかそれが無ければ絶対に無理だと思います。しかし逆にそれだけあれば良いことで、幸せになれます。
探すとか選ぶという車ではなく、出会って造っていくという車だと思います。
損得を考える立派な大人には向かないです。